同社が開発する次世代止血材「TDM-623」が、欧州において製造販売承認(CE承認)を取得したと発表されました。
この記事では、
「この承認が何を意味するのか?」
「3Dマトリックスの将来性はどう変わるのか?」
を整理して考察しています。

考察はページ中盤あたりから
3Dマトリックスとは?
株式会社スリー・ディー・マトリックスは、
自己組織化ペプチド技術を基盤とした医療材料メーカーです。
主力事業
- 止血材・創傷治癒材の開発・販売
- 医療現場(手術・内視鏡)向けのバイオマテリアル
主力製品
ピュアスタット(TDM-621)
欧州・日本・米国で展開し、消化管内視鏡などで実績を積み上げ中
今回の開示の要点:TDM-623とは何か?
今回承認を取得した TDM-623 は、従来品ピュアスタットの次世代版に位置付けられる止血材です。
ポイント
- 脳神経外科での使用が初めて承認
- 強力な止血性能
- 適応領域が広い
👉 これは医療材料として非常に重要な安全性ポイント
👉ピュアスタットではカバーしきれなかった部分をカバーできる
👉 単一診療科ではなく横展開が可能
原価構造の改善が大きい
TDM-623は、収益面でも重要な意味を持ちます。

コスト面の強み
- ペプチド原価が低い
- 冷蔵管理が不要
- 欧州で量産体制確立(Pharmpur社)
なぜ、今すぐ売上が立たないのか?
- 医療材料は医師主導で普及
- 実臨床データが極めて重要
- 市販後調査(PMS)が必須
👉2026年初旬から本格販売に向けた仕込み期間
短期で数字を追う局面ではないということ!
今後の成長シナリオと評価(考察)
ポジティブ要素
- 欧州承認=技術の国際的信用
- 高付加価値領域(脳外科)への進出
- 原価改善による利益率向上余地
- 日米展開への布石
注意点・リスク
- 本格売上は2026年以降
- 医療現場への浸透スピードは未知数
- 研究開発費・販管費は当面継続
総合評価
📌 短期で爆発する材料ではない
📌 中長期で化ける可能性を秘めた局面
現在の状態から株価を考える(考察)
現時点で買いと断定できる段階ではないが、中長期目線では監視〜段階的に拾う候補
なぜ「即買い」とは言えないのか
株価に直結する数字がまだ出ていないのが最大の理由です。
❌ 現時点の弱点
- 売上計上は 2026年以降
- 当面はプレマーケティングのみ
- 業績予想に変更なし(=今期黒字化には直結しない)
- 医療系バイオ特有の👉「承認=すぐ利益」ではない構造
つまり市場から見ると
「話は分かった。でも売上はいつ?」
という段階です。
投資判断をフェーズ別に分けると
🔴 短期(〜数ヶ月)
- 買い根拠は弱い
- 材料出尽くし・揉み合いの可能性
- トレード向きではない
🟡 中期(〜1年)
- プレマーケの進捗
- KOLの反応
- 学会・症例報告
👉 監視ゾーン
🟢 長期(1〜3年)
- 欧州 → 日本・米国展開
- 本格販売
- 利益率改善が数字に出る可能性
👉 このフェーズを信じられる人向け
結論
- ❌ 「今すぐ全力で買い」ではない
- ⭕ 「技術面での評価は大きく一段上がった」
- ⭕ 将来の黒字化ストーリーが“具体化し始めた”段階
もし判断するなら
「今は少額 or 監視」
「数字が見えたら本格」
- TDM-623の欧州承認は質の高い前進
- 脳神経外科という高難度領域への突破
- 2026年以降が本当の勝負
- 長期視点での事業進展を追いたい銘柄
免責事項
この内容は、公開された開示資料をもとにした個人的な考察です。
特定銘柄の購入・売却をおすすめするものではありません。
株式投資には元本割れを含むリスクがあります💀
実際の投資判断をされる際は、会社の最新IR、決算短信、有価証券報告書などを必ずご自身で確認し、ご自身の判断と責任で行ってください

